忘備録

考えたことを書いて忘れる用の何か。

アニメ 花物語

 うん、本当になんか思ったよりも青春なストーリーだった。怪異関連は話を続けるために使う最小限にとどめて神原と沼地の昔話をしっかりやってたのが印象的。
相手が幽霊だからと悩む場面もそこまで怪物的に感じないというか、勝負の時には全く関係なく普通に戦ったし、なんというか湿っぽさの部分が極力少なかった気がする。
会話量としては多いのに聴いていて飽きないセリフ回しとその会話に注意を引きつけさせてかつ映像としても引っ張る止め絵と移動時の絵の混ぜ方がほんとにいい効果が出ているのかな。
焼き肉の貝木と神原の会話とか沼地が悪魔を集めるきっかけになる語りとかは思っているよりも引きつけられるというか、映像として単純に肉が焼けていたり、体育館が水で埋まっていったりドームが開閉したり、ボールが分子の運動みたいに動いてることと、会話の中での語り口と合わせて焦りとか悩みと混ぜて示してるのかわかる時があってこういう使い方なんだなと。基本的には違和感のある背景で見せていくのに、たまにそういうのが混ざってる。
阿良々木はちゃらさが増していって絵的にはこれは・・・という感が増えてきたけど、偶然車で通りかかるという導く役割が完璧にと言っていい場面であったのでこれはこれでかっこいい。
EDはまさにそのドンピシャな青春IFストーリーだったし、比重が明らかにそっちに重点を置いてるのが良かったのかなと思い返してみたら、実際は殆どの物語シリーズはその路線だったかもしれない。
 このシリーズは自分の中だと語りの長さに違和感を感じないというか、上手くその話の論理に丸め込まれてしまうというというか、貝木や沼地が放つ言葉の筋立てが妙に納得させられるのも大きいというか、そっち側の筋が通った論理を無茶な側があえて通すってスタイルの方がインパクトになるのかも。