忘備録

考えたことを書いて忘れる用の何か。

アイドルマスターシンデレラガールズ 23話 感想

来週に設定されたライブ、NG3人の心情吐露、卯月の本音の言えない状況、お互いを再確認。
舞踏会の前にミニライブを挟んで、一度別れたと思うようになったNGの三人の連携を取り戻そうとする話。
しかし卯月は自分に自信をなくして後退し、ミニライブ参加を拒否。
更に舞踏会も参加しないと言う。
そこで改めてNG3人で公園で語り合い、凛と未央が「待ってる」との言葉でその場を去る。
その後346プロダクションに戻ってくる卯月のカットで終了。
事前に予想していた卯月の本音の部分が今回最も主題として前に出ていて、ようやくここで分かり合える回になったのはほっとする所だった。
常務の思想とPの思想の対立が出てきたのもここに来てようやくという面もあったし、切り捨てと保護っていう真っ向からのぶつかり合いと、頭を下げて守るという「アイドルを取り巻く環境」は外側の論理もある程度みせて、なおかつその2箇所が同時にこの回に表に出て来たのは見応えがあった。
卯月の本音というか涙の部分はこの作品全体を通して見ても強いシーンだった、聞いててその通りかなと思う意味で「笑うだけなら誰でも出来る」という発想を自分も持っていたというのもあって、その発言になんとも言い難い共感なのか拒絶なのか分かりにくい感覚を受ける。
公園のシーンも凛と未央がユニットの一人を置いていって待つというスタンスを取るというのも、作品的にも肝の部分に感じる。
この表現しがたい距離感が、最も適切な3人がアイドルとして認めて先へいくという位置でもあり、その絵がとても象徴的なシーンに感じた。
卯月が解決するべき命題に関しては、徹底して事前にありとあらゆる部分から知らせておいて、なおそこを乗り越える物があるかどうか。
他には常務の「切り捨てろ」発言が個人的には1番の見せ場だったというか、そういう立場であることを明確に過去回から意識させてただけに、前回を挟んでやっと立場としてらしくなったかなと思う。
話は3人の動向と本音の会話に目が向きがちだが、正直な話解決までには至ってないので、決意を固めたと見える卯月と、Pの思想が今後の活動にどう出るかは次回以降の展開を見るまで再び保留。

1つ常務の仕事がらみが印象に残っている理由を考えてみると、社会的に評価する会社側の目線を入れて進行していくからなのかなと思った。
凛のアイドルとしての行動を咎める部分を会社側から用意されていて、その矛先を卯月に向けるという論理展開とか、それを受けて「切り捨てろ」と断言する常務に頭を下げて「待ってください」というPの立場。
アイドルとしての活動に対する姿勢をどういう目線で評価するのかがアニメ内で提示されてて、そういう判断するんだって分かるのは観ててなるほどと腑に落ちる所だった。
会社として必要なアイドルという人材を守る為に常務が指示を出すのは当然であって、ある種アイドルだけ、今回で言えばNG3人だけの物語でない要素を入れたのはこのアニメだと独特な雰囲気出すのに一役買ってる。
アイドルの人間関係だけにドラマ絞って優先させれないという話になってて、そういう外部性がある事も意識できた話だった。