忘備録

考えたことを書いて忘れる用の何か。

[]雪山症候群

なんの気なしに「暴走」の雪山症候群を読み返していて改めて感じたこと。



これは自分の初見で受けた感想としては長門が病人ながらも活躍してるって話だったんだけれども、2010年9月4日の時点での驚愕の先行掲載までみた中では、古泉との関わり合いが割と描写のメイン占めていたっていう部分も大きいのかなって思えてた。



といわけで古泉関連で大きく分けて2つ



・まずキョンが古泉に対して消失事件のあらすじを伝えたことからの会話「巨大なシュミレーション空間」にいるのではないか?という話



古泉がキョンに提示しているハルヒを取り巻く周辺事情の考察に関しては、割と疑わしい部分も多くてキョン自身も否定的な見解を示している場合も多々あるし、ミクルと長門からは「信じない方がいい」とか「間違っている」なんてフレーズまで出てくる、しかしキョンは古泉の言葉を頼りに問題を解決していく。





結果的な繋がりから言うとここにある「雪山症候群」では周防九曜がつくりだした空間を長門の能力で解決したという結論になっている。



読み手としてはこの古泉の解説が作中にある事件のあらましを考える唯一の手がかりであるわけで、ここでいっていた自分たちのコピーや実験のための場というワード辺りが割と今後の部分に関わってくるのかもしれないし、あえてのミスリードなのかもしれない。













・2つ目がパズルを見つけてから館から脱出するまでのところ





長門のつくりだした鍵は消失の時のように単純には理解できるものではなく、キョン・古泉・ハルヒの三人で解くことになる。



(余談だけれど著者のミスでこのオイラーの式は平面の二次元・立体の三次元のときのみ成り立つらしく、「次元全て」の意味合いを持つ「D」だと本来は成り立たないらしい。)



キョン自身はどちらかというと長門に目がかかりっきりで冷静になれていない中で話を解決に導いたのが古泉だった。



古泉自身のキャラとしての立ち位置で解説役の部分はこれからも重要な位置を閉めていくとは思うが、ハルヒのご機嫌取りという部分が物語の進行と共に変わりつつあって、短編集の中でも孤島症候群猫はどこに行った?なんかのミステリ系、生徒会長がらみの話といい、シリーズ通しての機関の話は鶴屋さん側に移っていったり、ハルヒ自身を炊きつけるのは生徒会長だったり、実際に車で追っかけていくのが新川、森、田丸さんになったりと段々と物語の主要な部分の立場が取られて言っているように感じてはいたものの、この話では割としっかり入っていたんだなぁという。