忘備録

考えたことを書いて忘れる用の何か。

アイドルマスターシンデレラガールズ 16話 感想

アイドルが自分のキャラ付け変えましょうと言われる回。
仁奈が言ってる「あの人達さっきから何を言ってやがるです?」って部分はぶっこみ具合がよかったのはともかく、それぞれのキャラクターに突きつけられている話は思ったよりストーリー全体の中でも重めに見える。
大きく分けると2つ、1つはみくと安部菜々の話、1つが舞踏会への準備の話。
 イベントでコール連呼で通した後、大きく盛り上がった演出にするのは中々にその行為そのものに対して強気である必要があることと、説得性があるのか自分には悩ましい部分があるんだけど、そこを突き通せたという印象を受けれるかの問題の回か。
アスタリスク回の時もそうであったけど、自分としては単純には見えずに少し複雑に映る。
ウサミンに関してはそれこそが魅力の部分の一つであるものの、普通にやると痛すぎるからあえてそれと同じくらい重めの話を差し込んで目立たなくするのは納得できる。
企業的な押し込みが常務側の影響でどんどん締め付けがあって、そこから漏れていくキャラクターに対して辞めるようアナウンスするのは中々に皮肉な展開であって、ここに関してはシンデレラガールズのゲームからある難しいテーマに突っ込んでる感覚も受ける。
「採算の関係で無理です」という訳なども明確に示されてないというのが多少擁護の余地がある形にしている分、僅かな救いか。
安部菜々のキャラクターが割と方向転換を強いられてラストでもやり通したのはいいんだけど、最後にできてよかった発言をしてしまう部分で、この後どうなってしまうんだろう的な不安も持てるのは次へと語りうる要素を残してる作りにしてるのかなと。
みくはウサミン側へと共鳴していくのは十分にわかるけど、会場で突然って流れは舞台として劇的だよなぁという感想。
P自身は音楽の指示してるし準備は元々してたのだろうって描写を見落としてるのかもしれないが。
 そしてもう1つの舞踏会への準備とそれに加えて起きた新しい仲間の加入。
1回舞踏会を成功させると全部解決するくらいファンタジーであるとそこはそこで楽しめそうではあるが、企画一発で勝負するP側の姿勢は物語的には頼もしくもありつつ、冷静に考えると不安感もある。
ここで物語上にある王子の目線とはどこだろうという疑問が1つあって、それは今の段階ではまだ保留。
そういう企画の数珠つなぎで出来ていくものも現実世界にはあるとは思うので、そういうのを目の当たりにしてきていない自分は物語として楽しめるんだと思う。
ただ、バラエティ組は消えるから君たちのキャラクターを見直そうという別Pの発言から始まる一連の流れは個人的には、メタい部分も含めてとても楽しめた回だった気がする。
そういう意味で今回新規で声を付けて出てきたアイドルが、アニメ内で明確な意思表示をして活躍していくストーリーを考えた姿勢というのは、なるほどなと制作側の意識を感じる回だった。
その視点にも立つと、シリアス度としては辞める騒動によって仲間がいなくなる危機もあった6〜7話に近い展開。
元々1話巨大スクリーンビジョンだったり、寮の様子のところで出てきていたキャラだっただけにアニメ内でもチラ映りだけでなく来る時は来るんだなと。
なんとなく二宮飛鳥も来そうな気がするが果たして。