忘備録

考えたことを書いて忘れる用の何か。

エヴァンゲリオン新劇場版Q 感想(ネタバレあり)

エヴァQ見たので観賞直後の感想書きます。間違っていること、誤解していることも多々あると思うのでちょいちょい修正はするかも。多分ストーリー的なことメイン。もしかしたらメカとかのことは次回書くかも。(追記→こっちにストーリーで自分が思っていたことを書きなおしてみた)
何より普段何もしない自分がこれを書いている時点で自分の中では大きいものだし、映画を見ている間はあっという間に過ぎていった。要するに素晴らしい作品でそれを前提として話をする。もし否定的な文章があるとしたら、それは単純に自分の精神的な幼稚さからくるものだと思ってください。

多分だが、これは旧作のカヲル回全般のリメイク。そこに旧作サードインパクトのギミックが縮小解釈された感じ。

カヲルというキャラクターを使う以上、やっぱりというかシンジとの別れの部分も同時に描かないといけなかったのか。個人的にはそうは思わなかった。ここら辺は破で振り払ったと思っていた前シリーズのラインをなぞりっぱなしだったようにも思える。

自分が間違っているという可能性が重々あるけど、セントラルドグマへと降りていってリリスを確認する。しかしそれが違っていてそれに諦めたカヲルがシンジに殺されるというのが前作TV版だとしたら、今回も着地点が同じに見える。ダブルエントリープラグに入ったシンジとカヲルが覚醒しかけた2対の槍が刺さるリリスから槍を抜き出し、サードインパクトで荒廃した世界を復元させる……はずだったのに、その対の槍が実際には両方とも同じもので誰かにすり替えられていた。結果的にカヲルを犠牲にして覚醒を止め、その後のシンジは抜け殻のようになってしまう。
ここで書いた大体のあらましで最初と最後の部分を抜き出すと。大体の流れ自体は変わっていないという印象を自分は受けた。同一のエヴァに乗って共闘してはいるけれど、日常で仲良く過ごしているうちの一部と思うとそんなに違和感ない。
終盤から覚醒と4thインパクトとファイナルインパクトと言う単語も出てきたし、正直〇〇インパクト自体が世界崩壊とか人類補完計画の最後の部分という扱いでは無くなってしまったのもそう感じた一部かもしれないし、どちらかと言うと対立軸側の変化がいまいち掴みきれなかったからかも。

ミサト率いる「ヴィレ」側のマリとアスカはファイナルインパクトの阻止を狙っている。
一方ネルフはゲンドウがカヲル曰く、「リリンの王」として率いており、シンジを駒にして使ってユイの復活というか一体化を狙っている。
ゼーレ自体は殆ど意味がなくなっていて、設備をほぼほぼゲンドウに預けたりしている。
3rdインパクトと4thインパクトは未遂に終わっている。それでも結果的に地球の人類は大量殺戮された状態になっている。

こっからどうなったのかとどうなるかは次でということで、でもやっぱり破とか序よりも一話完結という雰囲気ではないような気もしつつ。旧劇場版ほど置き去りにしていない。

正直前作の劇場版が終わった後の「気持ち悪い」の先のストーリーを描くのかと思っていたが、何と言うか20話後半〜と劇場版の組み合わせだろうか。それでも4thインパクト阻止後ラストの3人とマリ、主要の勢力とか設備環境はQの始まり、3rdインパクト未遂後の段階と同じなんだろう。

その他にストーリー的に気になるところとしては、14年という時間の使い方。これはどう解釈するのかというのは何個かあるけど、パイロット側の人は年を取らないのかな? それとも20代後半とか30代になってたりは……してないか。
確か公開をTV版の時間である2015年に合わせてくるのかと思ったけど、これでまた14年分時計が進んじゃったんだね。

ヴィレではもっと上の立場の人がいたりするんだろうか。シンジにはなんだかんだ言って破の時「行きなさいっ!」と力強く言っているし、チョーカーで首の爆破もしていない(13号機停止のカヲル爆破は本人の意志なのかどうかわからない)ので、何かと優しいんじゃないかなとか。

  • ゲンドウ

自我が強いタイプという部分ではゲンドウとシンジはそっくりではあるのかもしれない。ゼーレのトップみたいなグラサンもつけてしまったし。割と自分一人だけでなんとか周りの世界を無視しながら突き進むのとか。

ダブルエントリーが流行りそうですね。映像を見る限りなんだか無双チックに走りながら敵をなぎ倒していったけど、この段階での脚本とかが本当に使われるかどうかもちょっと怪しいのであんまり突っ込むのは止めようか。

  • 鈴原

鈴原の服を流用しているくらいに物資不足なのに、その妹が敵対勢力なのもちょっと気になるかもしれない。ヴィレ側の人達は基本的に謎が多いから次に期待したい。

  • メカというか装備とか

空母的なものになったし、戦闘に対してのエヴァの重要性が段々と薄れたような気もする。素体にエヴァを使ったからでもあるし、終盤の戦闘が13号機と2号機と8号機(あと6号機)の争う展開ではあったけど、覚醒するためのタネという意味合いが強いか。どちらかと言うと追加装備とか使用武器の方に目が行くようになった。ガンダムっぽい?

中盤のピアノの音は確かになんかリラックス出来る音だった。物語上シンジを癒すためではあるが、普通に自分が聴いていても癒されて良かった。

  • シンジ

「何が起きたんだよ」「というか僕が悪いのかよ!」という言葉でいいんじゃないだろうか。ミサト、冬月、カヲルその他いろいろがそれなりに周りこととか自分のしてきた結果を教えてくれたり提示してくれたのを踏まえてこういう判断を自分で下したんだし、騙しているっぽい側のゲンドウにも振り回されている事自体に思惑とかを解き明かして出し抜く事はできないだろうし。勢い良く行き進んでしまうのがなんだか良かった。ガキシンジという言葉を最後の方から突き刺して、成長を促すようにはなるが、次回次第ということで。

  • アスカ

いいお姉さんという位置、破の終盤のレイがヒロインという立場からQで一気にひっペがしてきた。この人がシンジが立ち直るまで面倒見るとも思えないが。
獣化第2形態は2号機の専用かな? 8号機とかも使える?

  • マリ

アシストメインの狙撃手なのかな。5号機の時はヘルメットが仮面ライダーっぽかったけど、今回はメガネがウルトラセブンっぽかった。

  • レイ

アスカに初期ロット言われてたから最新型もあるのかな〜とか、それでもやっぱり助けだした記憶を持つ人がいるような気がするというか、そうであって欲しい願望というか、最後のラジカセ拾ったのか無視したのか……。

  • カヲル

やっぱり人間じゃないのは置いとくとして、シンジを勇気づけるのと機械を直す、現実を見せる役割。しかもヤラレ役。

将棋強い。ゲンドウと一蓮托生だが、どちらかと言うと肩を貸すのはユイとシンジ側になってきている?

  • その他

使徒の殲滅と言うよりは段々と思惑阻止と対人戦に向いてきた。作画、特にメカ描写はもうテレビでやっているようなものとは比較にならない位惹きつけられる。

ここから先もうちっと知りたいのはヴィレという勢力がどういう変化が起きて誕生したのかと時系列の整理。まだ過去作の怪我を引きずっているのも。

パンフレット買えばよかった。次もしもう一回行くときは買おう。